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 瀬戸内7県を拠点に活動するAKB48の姉妹グループ「STU48」が25日、広島市内で初のコンサートツアー・ファイナル公演を開催。HKT48と兼任しながらSTU48メンバーと同劇場支配人を務めていた指原莉乃(25)が兼任を終了し、HKT活動に専念することを発表した。CDデビュー前の異例の脱退となった理由は何だったのか――。

 公演序盤、指原は「私からみんなとファンの皆さんにお話があります」と切り出すと「今日をもちまして、STU48との兼任と、支配人を終わることになってしまいました」とSTUからの脱退を発表した。

 指原は今年2月から兼任し、STUとしては来年1月のメジャーデビューに向け、メンバーを引っ張ってきた。

 脱退理由については、スケジュールの都合で握手会などSTUの活動に参加できないこと、キャプテンの岡田奈々(20=AKB兼任)とメンバーの関係性に刺激されたことを挙げ「なぁちゃん(岡田)とみんなのステキな関係を見てたら、私ももう一回、HKT48と向き合わなきゃいけないと思いました。STU48はきっとこれからHKT48のライバルになるから、協力できないって思った(笑い)。それくらいみんながすごかった」と正直な気持ちを話した。

 どよめきの起こる会場のファンに「私はHKT48に専念したいと思います」と宣言した指原。公演終了後、ツイッターでもコメントを発表。すでにデビューシングルの選抜メンバー16人が発表され、2列目のポジションに入ることが決まっていたが、指原は「1stシングルのスケジュールにほぼ参加できないことがわかり、運営から改めて話があり、このような形になってしまいました」と説明した。

 背景には、指原の超人的な過密スケジュールがあった。事情を知る関係者は「今はソロとしても多数のレギュラー番組を抱える超売れっ子で、季節や時間を忘れるほど多忙な毎日を送っている。また、48グループとしてのアイドル活動以外にも、今年からアイドルグループ『=LOVE(イコールラブ)』のプロデュースを担当。HKT48とSTU48の劇場支配人としてのスケジュールはなかなか取ることは難しい状況だった」と明かす。

 HKTメンバーもそんな指原を心配し「いつまでも頼ってばかりではいられない」と“脱さしこ”を誓うほどだった。

 さらに、グループ脱退理由に、前出の通り、キャプテンを務める岡田の存在を挙げたのも、その通りだという。

「STU48支配人は指原のほかにもう1人、山本学氏もいますが、ヤル気にあふれ、とにかく熱い岡田はメンバーの相談にも積極的に乗るなど、支配人のような役割も担っている。メンバーも岡田に大きな信頼を寄せており、そんな姿を見た指原も“私がいなくても大丈夫”と決断をした面はあるはず」(前同)

 実際、本紙に対し山本支配人も「僕の仕事がないんじゃないかと思うぐらいに助かっています」と岡田への感服ぶりを語っている。
 前人未到のAKB総選挙3連覇を達成し、AKB48グループを担う存在になっている指原。HKT48劇場支配人としての活動さえも満足にできる状況ではなかったのが実情だ。

「指原は2012年、スキャンダルでAKBから移籍したことを受け入れてくれた恩義もHKTというグループに感じている。もう一度HKTに向き合って、グループを盛り上げる何かをしたいという強い思いもあると思います」(前同)

 STU脱退は“新生さしこ”が見られる一つのきっかけになりそうだ。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171128-00000011-tospoweb-ent