5月20日に宮城県仙台市で開催された『AKB48』のコンサートで、ある騒動が起きたという。

「夜公演のアンコール中に、客席最前列のところへ数人のスタッフが現れると、チケットの名義と身分証をチェックし始めたのです。何人かの客がチケットの名義と身分証の氏名が違い、外に連れ出されて行きました。僕はAKBのコンサートに何回も行ってますが、あんな光景は見たことがありません」(目撃したファン)


一体、何が起こったのか「さっぱり分からなかった」と、このファンは首を捻るが、身分証チェックが終わるとほどなくしてアンコールが始まり、そんなことはどうでもよくなって盛り上がったそうだ。


この一件について、当日に2階客席から様子を眺めていた古参のファンは次のように話してくれた。


「あれは完全に“バイヤーつぶし”です。AKS(AKB48の運営会社)も随分と強引な手に出たものです」


この古参ファンは、この日の席について2階から1階席を覗いた瞬間に、“きょうは変だな?”と気付いたそうだ。


「会場の仙台サンプラザの客席は半円形で、少し変わったレイアウトをしているのですが、その中心、ステージに正対するエリアの最前列と2列目に、女性客の姿しか見えなかったのです。しばらくしたらチラホラと男性客も来ましたが、ほとんどがカップル。つまり当日のコンサートは、最前列と2列目に女性名義の客しか入れていなかった。そこへ男が座れば、正規チケットを持ったカップルの男性か、バイヤーからチケットを買った男性のどちらか。いとも簡単に不正チケットをあぶり出せるという訳です」(同・古参ファン)



転売屋以上に運営会社に怒りを隠せないファン



コンサートチケットの高額転売の対策として、各音楽プロダクションやレコード会社は、“顔認証システム”や“会場発券システム”で転売を阻止しようとしている。しかし、相変わらずAKBグループの本人確認は杜撰で、住民票や保険証の貸し借りを前提とした転売屋(バイヤー)が幅を利かせているという。


「転売チケットで入った客を捕まえ、芋づる式にバイヤーをあぶり出そうという魂胆でしょうが、だからと言って最前列と2列目を女性客にしか割り当てないのは、真っ当なチケットで入場している男性客をバカにしています。やるべきことは顔認証などを導入することで、最前列のチケットを餌にバイヤーを釣り上げることではないはずでしょう」(同・古参ファン)

確かにその通りで、まるで“囮捜査”そのものだ。


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