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 AKB48の「ぱるる」こと島崎遥香が年内をもって卒業する。一報を聞いた時、つい「ま…まじすか学園!?」と言ってしまったのは、4年前に彼女から聞いた言葉を思い出したからだ。

 2012年9月、選抜じゃんけん大会のオフィシャルペーパーを本紙が担うことになり、参加全メンバーのインタビューを行うことになった。1人につき10分程度とはいえ、人数は86人。とても芸能担当記者だけでは追いつかない、ということで、普段は事件や政治を取材する社会担当である筆者も救援に回った。

 一般常識程度のAKB知識+一夜漬けの準備で臨んだ当日。10人ほどのメンバーに話を聞いた中に、ぱるるがいた。AKB担当記者から「前田敦子が卒業した新生AKBの次期エース候補最右翼だ。心してかかってくれ」と耳打ちされたので、やや緊張しつつインタビューの席に着いたのだが、本人はいたってフツーな、実に自然体な18歳だった。

 「いまだに私、AKBの番組とかポスターを見ると『あ、私がいる! すごいな~』って思っちゃうんです」

 「選抜メンバーの方と実際に話をしたり、携帯アドレスを知ってたりするんだな私、みたいな。そんなことを考えちゃったりします。だって、すごいことだと思うんですよね」

 AKBのメンバーでいることは当然なのではなく、幸運で貴重で、誇らしいことなのだという「一般感覚」を持っていたのが印象的だった。

 インタビューをした他のメンバーは、誰しも卒業後のビジョンを「ソロ歌手」「タレント」などと明確に持っていたが、ぱるるは違った。

 「いつまでもAKBっていうのもいいなあ、面白いなあ、と思うんですね。みんな、もっと大人になってもAKBのまま。熟女AKB。そうですね…(当時35歳でグラビアアイドルの一線で活躍していた)ほしのあきさんみたいに」

 そして最後に「でも…もしできるのであれば…女優さんを目指したいな、と思います」と言った。

 「今が人生でいちばん運がいい時期だと思います」とも話していたぱるるは、数日後に迎えたじゃんけん大会本番であれよあれよという間に勝ち進み、優勝。センターの座を射止めると、翌年からは総選挙でも4年連続の選抜入り。弊社AKB担当記者の読み通りにエースへと成長していった。

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