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 今回の総選挙(6月18日)で初の選抜入りを目指しているのが古畑奈和(19)だ。昨年、16位以内に入ったSKEのメンバーからは宮澤佐江が卒業し、松村香織と柴田阿弥が立候補を辞退しただけに古畑には24位からのジャンプアップが期待されている。3月に行われた宮澤佐江の卒業コンサートをきっかけに選抜入りに対する考えに変化があったという古畑。その思いとは――。

――昨年は24位。いよいよ選抜が見えてきた

 古畑:ファンの方も「選抜を目指そうね」と言う方が多くて。去年までは「奈和ちゃんはどこを目指してるの?」って聞いてくださって、それで「選抜目指しているよ」という会話だったんですけど、今年は「奈和ちゃんが目指しているところはもちろん選抜だよね?」とファンの方が言ってくださるようになって、ファンの方も同じ気持ちに今年はなってくれてるんだなって。目指してるところが最初から一緒なんだと分かったのがうれしかったですね。

――昨年よりも選抜への思いは強い

 古畑:いえ、去年ももちろん選抜を目指してたし、選抜に行きたいっていう気持ちは全然変わらないです。ただ理由が深くなっただけであって。それがはっきりしたのは今年なんですけど。

――深くなったとは

 古畑:去年はただ選抜を目指していた。入ったら何か変わるかもしれないし、っていう理由で目指していたんですね。それも別に私がどうにかなりたいっていうことじゃなくて、SKEがまたここで選抜入ったりしたらすてきだなとか、先輩の後を追っていきたいなとか、目標は常に高く置いておきたいっていう気持ちで。

――今年は少し違う

 古畑:今年、選抜を目指す理由はSKEを変えたいという気持ちが強いです。先輩が去年やその前に選抜に入って変わった部分もたくさんあったかもしれないけど、変わったって感じない部分もきっとあったと思うんですよ。だから選抜に入ってすべてが変わるかって言われたら私も分からないし、そこは不安だけど、でも何もしないよりは挑戦する価値はあるかなって思うし。

――そう考えるようになったきっかけは
 古畑:(3月4日に行われた)宮澤佐江さんの卒業コンサートで珠理奈さんが「SKEはピンチかもしれない」ってファンの方に泣きながらお話ししているのをそばで聞いてて…。きっと珠理奈さんは今までひとりで全部抱えて、私たちが思っている以上の苦労をして、いろんなことをため込んできてたんだろうなって思ったんです。それを聞いたときに「メンバーの笑顔を守りたいな」ってすごく思ったんですよね。私ができることはとりあえず今は総選挙で選抜に入って、1人でも多くSKEのメンバーがもっともっと目に入るところに行けたらいいなって。

――SKEの外に向けて発信したい

 古畑:そうですね。SKE内で私は選抜に安定して入らせていただいてるし、個人の仕事もやらさせていただいてるし、もうSKE内で争うのは違うなっていうのを最近感じています。確かに上に行きたいっていう気持ちはアイドルだからあるけど、私が今SKEの中でポジションを競っててもって。

――珠理奈の言うSKEのピンチとは

 古畑:(松井)玲奈さんが卒業されたのも、佐江さんが卒業されたのも絶対大きいものだと思うからそんな不安な気持ちもあってピンチだと言ったと思うんですけど。珠理奈さんに聞かないと分からないですけど、でも、きっといろいろ積み重なってのピンチなんだと思います。

――そういった状況で総選挙を迎える

 古畑:もちろんたくさんランクインしたいし、みんなが目標にしている順位に届いたらすごいうれしいなって思う。去年みたいにSKEたくさんランクインしたねってなれたらいいけど、総選挙のその後が大事かなって思います。

――その後に何が見えてくると思うか

 古畑:今は分からないです。選抜の枠がたくさん空いたってことは24位以内のメンバーも、24位より下の、もうちょっとで選抜に届きそうっていうメンバーもすごい頑張ると思うから。だから全然入る自信ないし、選抜入りした後を想像したことがないのであんまり考えられないです。でも、もし選抜に入ったら「ここで変わらないとチャンスを逃すな」ってのは自分の中であるので。

――今回は勝負どころ

 古畑:佐江さんも玲奈さんもたくさん先輩が抜けた後なので今回勢いを見せないといけないなってのはあります。

――そうすることがSKEの笑顔を守ることにもつながる

 古畑:SKEは夢がかなう場所って言ってるじゃないですか。それでメンバーの夢がかないやすくなるようにしないと。みんながここに安心していられるようになってほしくて。「SKEヤバいよね」という不安がみんなの中にあることも大事なことではあるんですが、それがあまりにも大きくなるのはいやだなって思います。先輩にばっかり頼ってられないってのはあるんですよね。後輩がどんどん勢いを見せていかないと先輩も不安になるだろうし。SKE全体を盛り上げる意味も兼ねて。

――改めて決意を

 古畑:今は個人を大事にするというよりもせっかくグループでいられるんだからSKEっていうグループをどうにかしたい。SKEを受けてSKEの方に見つけてもらって今、やっとやりたかったことがSKEでできているんですよね。だから今は、その環境に恩返ししたいっていう気持ちの方が強い。今は後輩もいるし、私のいる立場は「私が私が」ってなっちゃいけない場所なんだろうなっていうのがあります。

――自分は二の次

 古畑:全然それで遠慮しているとかじゃないんですよ。私だって1人のアイドルだから自分が少しでも上に行けるように欲を出したりもしますけど、でも今思う根本・根っこの部分はSKEのために何かしていかなくちゃいけないという思いです。


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