ピーマンから生まれたぱる太郎 (1)



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「ピーマンから生まれたぱる太郎~第1章~」
 
むかーし昔、9期村という名の村があったそうだ。
その村は人や動物にとって住む環境が良く、時代を担う者たちが育つとされてきた。
 
9期村には由依じいと呼ばれるおじいさんと晴香ばあと呼ばれるおばあさんが2人で住んでおった。
 
由依じいは話が長いことで、晴香ばあは作る料理が絶品なことで知られていた。
 
2人は長いこと仲良くこの村に暮らしていたが、
子宝には恵まれなかった。
 
そんなある日、
いつものように由依じいは長話に、晴香ばあは川へ洗濯に行っていた時のことだった。
 
晴香ばあが川で洗濯をしていると、
川上からどんぶらこどんぶらこと、
大きなピーマンが流れてきた。
 
こんなにも大きなピーマンが流れてきたのは見たことがなかったので、
晴香ばあは大層驚いた。
 
由依じいにも見せようと思い、
晴香ばあは家にその大きなピーマンを持って帰った。
 
晴香ばあはこの大きなピーマンを使った料理を村の皆に分けようと考えていた。
そしてピーマンを切ったその時、
中から子どもが出てきた。
 
由依じいと晴香ばあはこの子どもを育てることにした。
ピーマンから生まれたこの子どもは「ぱる太郎」と名付けられた。
 
ぱる太郎は晴香ばあの作った美味しい美味しい料理を食べてズンズン育っていった。
中でもぱる太郎が特に好きだった料理は、
生姜焼きと親子丼と唐揚げだったとか。
 
ぱる太郎が大きく育ったその頃、
9期村では鬼ヶ島という島からやってきた鬼たちによって村人たちの食料や財産を奪っていくという事態が起きていた。
 
そこで、ぱる太郎は由依じいと晴香ばあに決意した。
「おじいさん、おばあさん、私は鬼ヶ島へ行きます!」と

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第2章へ続く 

ピーマンから生まれたぱる太郎 (1)




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